2023年、使用した覚醒剤の影響で、車を運転中に事故を起こし同乗していた赤ちゃんに重傷を負わせた罪に問われた女の裁判で、札幌地裁は、女に懲役2年8か月の実刑判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、苫小牧市の無職、大崎紬被告(33)は、2023年8月下旬から9月4日にかけて、使用した覚醒剤の影響で、苫小牧市の道路を運転中に電柱に衝突、同乗していた当時生後1か月の娘に重傷を負わせた危険運転傷害の罪などに問われています。

覚醒剤を使用した罪について、大崎被告は、初公判で「覚醒剤だと認識して使用した覚えは一切ない」と起訴内容を否認していて、「知人が麦茶に覚醒剤を入れた」などと主張していました。
また、危険運転傷害の罪についても、「薬物の影響下の運転とは言えず、その認識もない」と主張していました。
4月22日に開かれた判決公判で、札幌地裁は、覚醒剤を使用した罪については、「4~6月しか会っていない」という知人の証言などから、大崎被告の主張を退けました。