子牛の額に「次世代雌牛」と書かれた印
こうした中、口蹄疫をきっかけに病気のない牛をPRする取り組みが始まっています。
県内外から訪れる購買者を前に次々と競り落とされる子牛の額をよく見ると、「次世代雌牛」と書かれた印がつけられています。


(JAみやざき都城地区本部和牛生産課 西ヶ野和照課長)
「競りの2か月前に、任意ではあるが、採血をしてBLの検査をしている。検査の結果で陰性のものについては、次世代牛と競りの名簿、電光掲示板に表示し、子牛の額に黄色い額章をつけて表示している」

「BL」牛伝染性リンパ腫は、牛がかかる伝染病で、治療法やワクチンが開発されていないことから現状では対策がほぼなく、全国で発生頭数が増加しています。
そこで、競りの2か月前にBL検査を実施し、陰性の場合、結果を公表する取り組みが県内7つの家畜市場すべてで行われています。


(JAみやざき都城地区本部和牛生産課 西ヶ野和照課長)
「陰性のものを選んで買っていただくことで、今後、購買者の皆さんの経済的なロスが少なくなればいい。表示があることで陰性のものを買ってもらうことで安心感も大きいと思うし、それぞれの農場が清浄化すればいい」

口蹄疫を二度と発生させない、そしてその経験をいかしてクリーンな産地をPRしていく。
関係者の努力は続いています。

※MRTテレビ「Check!」4月21日(月)放送分から