PBで「冷凍」実現 “きゅうり”まで

井上キャスター:
「イオン トップバリュ」は、冷凍野菜が約100種類と品揃えが豊富です。
その中には、冷凍の“スライスきゅうり”まであります。きゅうりは水分が多く、傷みやすいことから冷凍は難しいといわれていました。

開発担当者によると、「最大の課題はシャキシャキとした食感を残すこと。スライスの厚みやカット方法、急速冷凍など試行錯誤しながら1年かけて完成しました」ということです。
ほかにも、冷凍食品で食感を残すことが難しいといわれていた“焼きナス”も商品として発売することに成功しました。
技術力を各社がしのぎを削って、より良くなってきているということですね。
大和証券チーフエコノミスト 末廣徹さん:
需要があるから努力して作るというのもあると思います。
先週発表された消費者物価指数では、生鮮食品は前年比で13.9%上がっています。一方で外食は高いので、その中間にある調理食品は今ぴったりニーズにはまっているということもあると思います。
井上キャスター:
冷凍食品でお店の味が食べられるとなると、今度は外食産業も競争になってきて垣根のない競争になりますね。

出水麻衣キャスター:
こうしたものが安く手に入ってしまって、外食が値下げしなければいけない方向に動くのも経済的には良くないのだろうと思います。
ただ、ウエルシアの「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」など、冷凍食品が開発されるまでのストーリーを知ると、「お店で食べられないのであれば絶対食べてみたい」と思いました。
井上キャスター:
本当の意味で、お店では食べられない味が、安価な冷凍食品として食すことができるということですからね。
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<プロフィール>
末廣徹さん
大和証券チーフエコノミスト
物理学から金融・経済学まで幅広い分野で学位を取得
多角的な視点から日本経済を分析する新世代エコノミスト