大分県豊後高田市では、県内初の取り組みとして、21日から高校生への昼食の無償提供が始まりました。

21日午前10時40分、県立高田高校。市の給食センターから昼食が届けられました。県内では初めての昼食の無償提供となります。

初日のメニューは、鶏肉や豊後高田の野菜を使用したもので、市内の中学校と同じ内容です。しかし、高校では牛乳を提供がされない分、ご飯やおかずの量を少し増やしています。

(高校生)「高校生になって食べられると思っていなかったので、食べることが出来て嬉しいです。」「お弁当だと少し冷めていることもあるけど、昼食だと、温かいまま届いて、とてもおいしく感じます」「親の負担も減るし、なにより暖かい昼ごはんを食べられるので、すごくうれしいです」

昼食無償提供の予算は豊後高田市に寄せられたふるさと納税です。豊後高田市の2023年度のふるさと納税額は、3億4511万円で、そのすべてを子育て支援にあてています。多くの市町村のふるさと納税の使い道が多様化している中で、豊後高田市は子育てに特化しています。

(佐々木敏夫市長)「こどものうちは、高田で育って、また保護者が子供を生みたいという環境づくりを整えていきたいと思っています」

高校の昼食無償提供についてOBSで各自治体に聞き取りをした結果、豊後大野市ではいったん検討をしたものの、財源不足から実施を見送っています。また、そのほかの自治体は現時点で検討していませんが、今後、県内各自治体に広がる可能性もあるとみられます。