宮崎市に今月オープンした新しい県のプールで、19日と20日、初めての公式戦が開催されました。
県内外から、未来のスター候補選手が集まったほか、韓国のナショナルチームも参加し、白熱した2日間となりました。

(山崎直人記者)
「新しい県プールで初めての公式戦、その名もひなたカップ。プールは国際大会仕様、2500席の客席には多くの観客が訪れ、場内は熱気に包まれています」

2年後の宮崎国スポ・障スポの水泳競技会場となる「パーソルアクアパーク宮崎」のオープンを記念して開催された「第1回ひなたカップ」。

県内外からおよそ1100人の選手と、現在、このプールで強化合宿を行っている韓国の代表チームが参加し、2日間で136種目の熱戦が繰り広げられました。

大会には、延岡市出身でオリンピックメダリストの松田丈志さんも応援に駆け付けました。

(元競泳日本代表 松田丈志さん)
「韓国のナショナルチームの選手も来てくれているので、最初の大会が非常に盛り上がってうれしく思います」

松田さんが特に注目するレースは。

(元競泳日本代表 松田丈志さん)
「僕は自由形とバタフライをやってきましたので、きょうは100m自由形・100mバタフライの決勝があります。(注目は)韓国チームのオリンピックの銅メダリストであるキム・ウミン選手」

松田さん注目の2種目、まずはバタフライから。

女子11~12歳の部100mの決勝には、宮崎市出身の野田碧唯が出場。50mをトップで折り返し、そのまま自己新記録で優勝しました。

(女子11~12歳の部100mバタフライ優勝 野田碧唯選手・中1)
「ベストだったし、とてもうれしい気持ちです。今後の目標は、宮崎である国スポで優勝することです」

続いて自由形。
女子17歳以上100mは、宮崎県スポーツ協会所属の久保田梨琉が、韓国代表選手とのデッドヒートの末、見事優勝!

(女子17歳以上100m自由形優勝 久保田梨琉選手・22歳)
「2027年の宮崎国スポで優勝目指して、最終的な目標は(2028年の)ロサンゼルスオリンピックに出ることなので、それに向けて頑張っていきます」

そして、大会最後のレース、男子17歳以上100m自由形決勝には、パリオリンピック™銅メダリストのキム・ウミンが登場。

同じ、韓国勢との接戦を制し、この日は100m背泳ぎとの2冠達成となりました。

(男子17歳以上100m自由形優勝 キム・ウミン選手・23歳)
「予選も含めて4レース泳いだが、短いレース間の中でも自分の満足のいく泳ぎができて楽しかった。宮崎牛と宮崎牛のすき焼きがとても美味しく、最高だった」

世界で戦うトップアスリートを間近で見た選手たちは…

(出場した選手)
「憧れの存在です。すごい感激しました。これが世界に出る選手なんだと。泳ぎ方やターンの仕方(が勉強になった)。(写真は)ホーム画面にします」

(元競泳日本代表 松田丈志さん)
「大会やイベントを継続的にやって、スポーツを通した、まちづくり・健康づくりってものを定着させていくことが大事だと思うので、私も知恵を絞って、しっかり大会を盛り上げたいと思います」

大成功に終わったひなたカップ。
今後この大会からどんなスター選手が誕生するのか楽しみです。

※MRTテレビ「Check!」4月21日(月)放送分から