今シーズンで廃止が決まっている青森県むつ市脇野沢と佐井村の仏ケ浦を結ぶ、むつ市の観光遊覧船「夢の平成号」の運航が21日から始まりました。

むつ市の脇野沢漁港で開かれた出発式には、山本知也 市長が挨拶したあと、関係者が清めの塩や酒を撒いて期間中の安全を祈願しました。

「夢の平成号」は、陸奥湾に周遊してくるイルカに約9割の確率で遭遇できるイルカウォッチングコースが魅力です。

市によりますと、2022年に北海道で発生した観光遊覧船の沈没事故を受けて必要となった安全対策の強化や体制の確保が難しくなったことから、今シーズンで廃止することを決めています。

運航ラストシーズンの初日となった21日は、脇野沢小学校の児童たちが鯛島を周遊するコースを体験乗船し、約10分間の船の旅を楽しみました。

児童は
「鯛島のこともよく知れて楽しかった」

「波は結構強かったです。乗り心地はアトラクションみたいでした」

「夢の平成号」は、10月13日まで運航される予定です。