原発事故で一時すべての窯元が避難した、福島県浪江町の「大堀相馬焼」。震災から15年目を迎え、その伝統を受け継ごうと、この春、新しく窯元で働き始めた若者の姿を追いました。

いわき市に再建された「登り窯」。

大堀相馬焼 陶吉郎窯・近藤学さん「若い人が私と同じような気持ちで、これからの大堀相馬焼を何としても後世に残すんだという強い思いで来てくれているので、非常にありがたいなと思っています」

窯に入れる薪を運ぶのは、この春、大堀相馬焼「陶吉郎窯」で新しく働き始めた女性2人。郡山市出身の伊藤礼香さんと神奈川県出身の青木映真さんです。ともに、焼き物作りに興味がある2人の大学時代の自慢の作品を見せていただきました。

伊藤礼香さん

伊藤さん「自分をイメージして作っていて、粘土をひも状にして、それを何段も積み上げて形を作っています」

伊藤さんの作品

青木さん「卒業制作で作ったんですが、私が卒業式に着るセレモニーの特別な式典のために着るドレスとして制作しました」

青木さんの作品

「ものづくり」を志す2人の共通の目標は、一度は途絶えかけた「大堀相馬焼の窯元」になることです。

青木映真さん