アメリカのトランプ政権の幹部がイエメンの「フーシ派」への攻撃計画を民間の通信アプリ「シグナル」でやりとりしていた問題で、新たな展開です。ヘグセス国防長官が自身の妻と弟らにも攻撃計画を事前に共有していたと報道されました。

アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」は20日、アメリカ軍が先月、イエメンのフーシ派へ行った攻撃について、ヘグセス国防長官が攻撃計画を自身の妻や弟、また、自身の顧問弁護士らに、民間の通信アプリ「シグナル」で事前に共有していたと報じました。

ヘグセス氏は自ら、妻や弟らが入った「シグナル」のチャットグループを作成し、そこにフーシ派への攻撃計画を事前に送信していたということです。

公用の携帯電話ではなく、個人の携帯電話を使用していたとしています。

ヘグセス氏の妻は国防総省の職員ではありません。

また、ヘグセス氏の弟や顧問弁護士は現在、国防総省に勤務していますが、記事は「2人が事前にフーシ派への攻撃計画を知る必要があったかは不明だ」と指摘しています。

フーシ派への攻撃計画をめぐっては、トランプ政権の幹部らが「シグナル」でやりとりしていたことが明らかになっていて、情報の取り扱いがずさんだとして問題視されていましたが、記事は「ヘグセス氏が情報を取り扱うルールを守っていたか、さらなる疑問が出ることは確実だ」と批判しています。