■車両基地や貨物駅の移転も同時に車両基地や貨物駅は別の場所へと移転された

工事の進む「松山高架」の長さは約2.4キロメートル。これは、同じく愛媛県の予讃線の「今治高架」、そして香川県の高徳線の「栗林高架」とほぼ同じ長さですが、松山高架事業の場合には車両基地や貨物駅の移転も同時行われていることから、工事の規模はJR四国の中でも大きなものとなっています。

着工から4年目を迎える高架化も、いよいよ大詰め。毎日ひっきりなしに列車が走る線路のすぐ隣、街中の、非常に狭い現場で作業が進められています。それでも列車の運行に支障のある作業の場合には夜間工事で対応するといいます。安全対策に気を遣いながらの作業が続きます。

日本の鉄道開業から150年となる今年、JR松山駅は設置から95年を迎えました。三角屋根がレトロな雰囲気の駅舎も間もなく見納め。駅舎の工事は今年度中に開始され、来年度中には列車は高架化された線路を走り出します。

高架化が完成することでより便利で快適な旅を提供できるようになると、藤澤所長は、新しくなる松山駅に期待して欲しいと話します。