「九州の屋根」と称される大分県のくじゅう連山では本格的な夏山シーズンを前にこの時期ならではの花々が見頃を迎え登山者を楽しませてくれます。
(佐藤慶太カメラマン)「きょうはこちらの登山口から春にしか見られない久住の花を探しに行きたいと思います」

標高1700メートル級の山々が連なるくじゅう連山。一番水登山口から入り、坊がつるに抜ける登山道を歩くこと1時間。山肌の木々の中に黄色の花が現れます。「まんさくの花」です。山に春の訪れを告げるその可憐な姿をみるとひととき心がなごむ気がします。

こちらは「あせび」。万葉集にも詠まれた花で、壺のような形が特徴です。ひときわ登山者に人気なのが山桜。気温の低い日が続いた影響で、例年よりも1週間ほど遅くれて今、満開に。しばし休憩してお花見気分を楽しめます。
(登山客)「熊本市内から来ました。かわいいですよね。小さいですよね、普通の桜よりも」「ここにしかない桜で山がバックにあるし山好きなのでホッとします」
春のくじゅう連山を彩る花。5月下旬には、山をピンク色に染めるミヤマキリシマが登山者を出迎えてくれます。