大地震などに備え、福島県会津若松市では市内に専用の給水栓を設置しました。災害時でも水道水の供給ができるこの給水栓。17日、その説明会が開かれました。火事の際に使う赤い消火栓に似た形の設備ですが、色は青く、「給水栓」と書かれています。

会津若松市に設置されたこの給水栓は、耐震化された水道管に繋がっているため、地震の際でも安定的に、水道水を供給することができます。

市内で給水が始まったのは、およそ100年前。現在の水道普及率は94%で、すべて繋げた長さは800キロメートルを超えます。一方で、水道管は老朽化が進んでいて、地震の際には破損して、供給できなくなることも想定されています。東日本大震災の際には、会津若松市の一部では、断水が3日間続きました。給水栓の隣には、蛇口の付いたスタンドも備えられていて、災害時には安全な水を供給できる拠点となります。

会津若松市・室井照平市長「実際に使うことなんてないのが一番ですが、こういう安心できる給水所がある、それを皆さんにしっかりお伝えしていきたいと思います」

会津若松市では、2036年度までに13か所にこうした給水栓を設置する計画です。