これまでは、箱買いが一般的でしたが、手に取りやすいよう、小分けにした商品も用意しました。この売り方は、渡部さんが日々感じている実感がヒントになっています。

--渡部ひとみさん(山中煎餅本舗6代目)「女の方は色んな味を楽しみたいというのがあると思うので、2枚入りのものをいくつか食べてみたいというのと、私が単純に、自分がほしいと思うものが、お土産を買う方にちょうど合ったのかなって思います。」

そんな渡部さんを支える職人がいます。

せんべいを焼き続けて50年以上の荒澤一利さんです。渡部さんが小さいころからずっと見てきた職人です。

--荒澤一利さん「(渡部さんが継いだのは)やっぱりなと思った。小さいときから見ていたから。兄弟で一人だけ後ろで見ていた。(継いでくれて)ホッとした。体が動く限りはやっていきたい。」

半世紀以上にわたり培ってきた荒澤さんの技術は、いま、息子の清人さんに受け継がれています。

手間と時間、そして真心を1枚のせんべいに込めて。山中煎餅本舗は、蔵の町・喜多方の名物をこれからも伝えていきます。

--渡部ひとみさん(山中煎餅本舗6代目)「125年ここまで長く続いているので、私もこの伝統を守りながら、たまりせんべいをみなさんが知ってくれて、喜多方に来たいなと思えるきっかけになればと思います。」

『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年4月17日放送回より)