“女性やせすぎ”日本肥満学会が警鐘

小川彩佳キャスター:
皆さんはどう思われるでしょうか、吉野なおさんにお話を伺っていきます。日本肥満学会が「やせ過ぎ」ということに警鐘を鳴らしました。これについて、まずどんなふうに感じましたか?

プラスサイズモデル エッセイスト 吉野なおさん:
そもそも日本肥満学会というのは日本の肥満の判定基準を決めているところです。やはり、太り過ぎを予防するというイメージだったのですが、やせ過ぎを警鐘するというのにはすごくびっくりしました。日本でもやせ過ぎを警鐘するような流れがきたことが個人的には嬉しいです。

藤森祥平キャスター:
吉野さんは小さい頃からご自身の体験に悩まされていて、思春期の頃にダイエットに夢中になった時期があった。「痩せたら付き合おう」と好きな人に言われたこともあって、かなり無理な食事制限をされた。30キロ減量って相当ですよね。

吉野なおさん:
そうですね。かなりハードな食事制限と運動もやっていました。

藤森キャスター:
まだまだ減量をやろうと、当時は決めていたのですか?

吉野なおさん:
ずっとしんどいとは思っていたのですが、なかなか止められませんでした。太るのが怖くなってしまって、止められない、どうしたらいいんだろうという感じになっていたのですが、ある時、たくさん食べる過食症の方に転じてしまった。どんどん太っていく自分を醜く感じ、ネガティブな方に行ってしまいました。

小川キャスター:
当たり前に、やせることを目標にする選択肢しかなかったという感覚でしょうか。

吉野なおさん:
そうですね。毎日、朝起きて自分の体重を測って、減っていたらハッピー、増えていたら落ち込んでいました。

藤森キャスター:
もう少し街の皆さんの声を聞いてきました。ご覧ください。

大学生 20代
「モデルやキャラクターも細い子が多いので、そっちのほうが良い風潮はある」

高校生
「友達といるときに『あ、自分太ってるかも』って思うと、『(ダイエット)しないといけないのかな?』と思ったりする」

大学生 10代
「『太ってたら嫌だな』みたいなことを思っている人の方が多いと感じる。小学生のとき、それで周りから、からかわれたりとか」

会社員 20代
「ぽっちゃりが好きな男子もいるが、そのぽっちゃりがどこまでか分からない。やせたい、お腹はへこませたいなとは思う。やせてる人がモテてる感じがする」