■熱中症への意識は高いが、対策開始は遅れがち
日本赤十字社が実施した調査によると、86.6%の回答者が熱中症を「危険だと思う」と回答しています。しかし、熱中症を意識し始める時期については「7月」が34.7%で最多となっていて、本格的な暑さが到来する時期まで対策を講じない傾向が見られます。
年代別の分析では、40代以上の年齢層が10~30代と比べて早い時期から熱中症を意識し始める傾向にあることがわかりました。
例えば、5月から熱中症を意識し始める割合は、40~60代以上では2割を超えているのに対し、10~30代では1割台にとどまっています。

実際の予防や対策を始める時期についても、「7月」が45.0%で最多となっていて、意識し始める時期と同様の傾向が見られます。この結果から、多くの人が本格的な暑さが訪れる時期になってから対策を始めていることがうかがえます。