クーデターにより、ミャンマーで実権を握っている軍事政権は17日、外国人を含む受刑者およそ4900人に恩赦を与えました。

軍事政権は17日、ミャンマー暦の正月に合わせ、政治犯として収監された人や外国人などあわせて4906人に恩赦を与えたと、国営テレビを通じて発表しました。受刑者たちは、刑務所からバスに乗せられ、解放されました。

民主派の指導者で、4年前の軍事クーデター後に収監されたアウン・サン・スー・チー氏は依然、拘束されたままとみられます。

軍トップのミン・アウン・フライン総司令官は声明で、「来年12月に総選挙を実施するために様々な努力をしている」と改めて強調し、軍と戦闘状態にある民主派などの抵抗勢力に対し、政治的解決を求めました。

総司令官は17日、先月28日の大地震をめぐる復興支援などについて、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国マレーシアのアンワル首相と協議する予定です。

ミャンマーでは、地震発生後に軍と抵抗勢力の双方が一時停戦を表明したにもかかわらず、戦闘が続いていることから、アンワル首相は総司令官に停戦の履行を強く求めるとしています。