ドイツの首都ベルリンに韓国系の市民団体が設置した「少女像」について、行政裁判所が今年9月まで設置を認める決定をしたことが分かりました。地元の行政区が団体側に撤去を命じていました。

ベルリンのミッテ区では、およそ5年前から、ドイツの韓国系市民団体が慰安婦問題を象徴する「少女像」を設置しています。

ミッテ区は去年10月末までに像を撤去するよう命じていましたが、団体側は命令の差し止めを求めて行政裁判所に仮処分を申請していました。裁判所は14日の決定で、「像の存在が日本との外交政策上の利益に影響を与える」とする行政側の主張には具体性がないとした上で、「芸術の自由より優先されるものではない」として、今年の9月28日まで設置を認める決定を下しました。

像を設置した団体は、「恒久的な設置と戦争における性暴力を伝えるためにこれからも闘う」とコメントしています。