100年で半減した流氷

今年(2025年)、紋別市の流氷接岸初日は2月14日でした。去年(1月26日)より19日も遅く、平年(2月8日)に比べても6日遅い記録となりました。

2020年3月に流氷を見に行った森さん。

気象予報士 森朗氏:
海じゃない。海岸線もどこだかわからない。氷の大地がずっと続いていて、圧巻の景色が広がっていました。

流氷の名所、北海道・ウトロにて(2020年3月)

しかし、地元の人たちは近年の流氷の変化に気づいていました。

気象予報士 森朗氏:
地元の人の話では最近の流氷は“動く”と言っていました。昔の流氷は接岸するとガチっと動かなかったのに、近年はすぐに移動してしまったり、定着しにくい状況が続いているそうです。
さらに後から後からやってくる気配もないので、全体量が減っている印象を受けたそうです。

実際に、1892年(明治25年)から観測されている流氷のデータを見ると、過去100年でオホーツク海、北海道沿岸の流氷の面積や流氷期間は約半分にまで減少しているのです。

流氷ウォークの様子。一面に広がる流氷をよく見てみると流氷の上を歩いている様子がわかります。