各業界の人手不足を背景に、県内でも初任給の上昇が顕著となっています。売り手市場が続く中、学生たちのニーズも多様化しているようです。

新年度、多くの若者が新たな一歩を踏み出した春。今、全国で初任給を引き上げる企業が急増しています。

▼沖縄電力新入社員「(初任給が上がって)嬉しいなと思っています。なので、そういう頂いたお金とかを周りの人とかに使っていけたらなと思っています」

▼沖縄電力新入社員「やっぱりスーパーに行ったとしても物価が上がっているなと感じますし、その点ではお給料が少し高くなるというのはとてもありがたいと思ってます。その分、頂くということはちゃんとしっかり働かなきゃいけないと思っているので、気を引き締めて頑張りたいと思っています」

初任給アップの流れは、これまで全国平均の金額を下回っていた沖縄でも顕著に。沖縄電力では今年度入社の社員を対象に、4年ぶりに初任給を引き上げ、大卒で21万500円。

沖縄銀行や琉球銀行、海邦銀行などの地銀3行も、来年度からの大幅な初任給アップを発表しています。

沖縄商工会議所が毎年発表している賃金実態調査報告書によると、県内の2024年度の初任給は、大卒男性で19万3000円。この3年間で、平均2万円以上。10%以上の上昇率となっています。

著しい初任給アップの背景にあるのは、止まらない物価高と、各業界の深刻な人手不足。今、各企業にとって「人材の確保」は喫緊の課題となっています。