コメ価格の高騰が続く中、今年もいよいよ本格的なコメづくりがスタートです。一般的なコメと比べて2週間以上早く収穫期を迎える極早稲(ごくわせ)品種の田植えが15日、ひと足早く宮城県涌谷町で行われました。

ひと足早く田植えが行われたのは、涌谷町吉住のコメ農家、黒澤重雄さんの田んぼです。植えられた苗は、黒澤さんが2001年から独自に栽培している極早稲品種のブランド米「おもてなし」です。「ひとめぼれ」と比べて2週間から1か月ほど早く生育が進みます。黒澤さんによりますと、先月6日の種まき直後に気温の低い日があったものの、3月下旬以降、夜間の冷え込みもなく苗の生育は順調に進んだということです。

コメ農家、黒澤重雄さん(77):
「今年も天気に恵まれれば、いいコメが出来上がるので収穫の秋を楽しみにしてほしい」

田植え初日の15日は、およそ70アールの田んぼに17センチほどに育った苗を機械で植えていきました。「おもてなし」は去年より1ヘクタールほど広いおよそ7ヘクタールで農薬や化学肥料を使わずに育てられます。「おもてなし」は順調に生育が進めば例年と同じ8月中旬にも収穫されます。