一時代を築いたいわゆる老舗企業。時代の流れで苦境に立たされる中、"発想の転換"で生き残りをめざす、ある老舗企業を追いました。
シヤチハタの100年の歴史と万博効果

1970年に開かれた大阪万博。この万博で世界に名を轟かせた企業が名古屋市西区に本社を置く「シヤチハタ」です。
遡ることちょうど100年前、1925年に創業したシヤチハタは当初インクを補充せずに続けて使えるスタンプ台を発売。
高度成長期の中、1965年にはインクを内蔵した「Xスタンパー」を発売し、大阪万博の翌年には売り上げが2倍に!


1982年にアメリカ・ロサンゼルス市内の郵便局で撮影された映像には…
(記者)
「シヤチハタのインキ台のいらないスタンプは職員の間で好評で、これを採用する郵便局が徐々に増えてきています」

(シヤチハタ広報室 櫻間海咲さん)
「(開発から)5年後に大阪万博があって、実際に「Xスタンパー」というポンポン押せるスタンプを置いて皆様にスタンプラリーを楽しんでいただき、そこから認知度があがった」