遺族を待ち構える高いハードル

宮﨑さん「花梨が頑張ったことを認めてもらうのであって、花梨は病気に負けたんじゃなくて、地震があったからこうなったと知ってもらいたい」

しかし、申請には多くの書類が必要で、高いハードルがあります。中でも最も負担になったのが「死亡状況調査書」でした。

宮﨑さん「関連死として認めてもらうために、亡くなるまでの状況を伝わりやすく、正確に思い出して書く必要があった。大切なことだが、家族を亡くした遺族にとってはつらい作業だった」

宮﨑さくらさん

地震から4か月半経って災害関連死と認められましたが、遺族が置かれた状況をこう代弁します。

宮﨑さん「(精神的な負担やそれ以外の理由で)申請したくてもできない方がいる。関連死の制度にたどり着かない遺族もいる。問題がたくさんあるので、遺族の申請ありきで動くのは、考えるところがあるのでは」