ロシアは核軍事演習「グロム」を予定…『核の脅し』を最大化か

ーーNATOは核抑止を目的に毎年ほぼ同じ時期に軍事演習「ステッド・ファースト・ヌーン」を実施しています。今回はNATO加盟の14か国が参加、核弾頭を搭載できるアメリカの爆撃機など戦闘機最大60機がベルギーやイギリス上空を飛行。10月17日~30日まで行われる予定です。対してロシアは核戦力の運用部隊の演習「グロム(雷)」が行われる予定です。ロシア側の実施の狙いはどう思われますか?
「核の脅しを最大限にするため、演習内容を曖昧にして実施するのではないかと思います。グロムはウクライナへの軍事侵攻前にも行われています。ロシアがいつ、どのような規模で行うかは言っていないんです。ロシア北方でノルウェー国境に近いコラ半島があります。ここに衛星写真で、戦略爆撃機を11機ぐらい既に駐留しているという話があります。となりますと、領空ギリギリを飛んで、戦略爆撃機が威嚇飛行する可能性がある。ウクライナ国境では例えばミサイル抑止部隊が共同作戦として動いたりすると『本当に打つのか』『本当に使うのか』という『核の脅し』になるんです。ウクライナの戦況を有利に持ち込もうとする意図が透けて見えます」

(2022年10月19日放送 MBSテレビ『よんチャンTV』より)