ウクライナへの軍事侵攻。ロシア側の目標は当初「ナチからの解放」でしたが、クリミア橋爆破をきっかけに「テロとの戦い、祖国防衛」へと変化させているといいます。大和大学・佐々木正明教授の解説です。

真冬のウクライナを狙い…『テロ・祖国防衛へ』と作戦目標が変化


ーーウクライナの広い範囲にロシア側による攻撃が続いています。攻撃のポイントは何でしょうか?
「インフラ施設を狙ってるいことは間違いないです。住宅にも(ミサイルが)落ちていますが、果たしてそこは標的通りにいったかどうかです。もう一つの狙いは戦意を喪失させるのもあります。寒さと暗闇で市民社会に影響を及ぼすというのが大きな目的だと思います」

ーー10日以降の攻撃で国内の発電所の30%が破壊され、大規模な停電が各地で起きているということで、特別軍事作戦ということから何か変化はありますでしょうか?
「クリミア橋の爆破以降、明らかに作戦目標は変わりました。クリミア橋爆破への報復と言っていますが、10月上・中旬ぐらいから真冬のウクライナの寒さを狙い、大規模攻撃を準備していた節があります。そして『テロ』、『祖国防衛』の戦いへとロジックを変えてきています。テロとの戦いというのはウクライナが越境攻撃をしているという話もあります。そして、ウクライナ全土にミサイル攻撃をしているということです」