そして米中貿易戦争へ…“チキンレース”の行方は

“相互関税”を発動した4月9日、大統領執務室でベッセント財務長官、ラトニック商務長官と対応を協議したトランプ氏。

CNNによると、この場でベッセント氏が国債価格が暴落する懸念を伝え、トランプ氏に方針転換を促したというのです。

トランプ大統領
「(国債の)債券市場は私も注視していたが、とても難しい。昨夜はみんな、不安を感じているように見えた」

ベッセント長官は、想定内であったかのようにトランプ氏をフォローします。

ベッセント財務長官
「これはトランプ氏の当初からの戦略だ。中国を不利な立場に追い込んだとも言える」

今回唯一、関税の停止対象から外し、応酬が激化している相手が、中国です。

アメリカ レビット報道官
「アメリカは殴られたら、より強く殴り返す」

これまでに中国に対しては、145%の関税を宣言。中国もアメリカに対し、125%を突きつけました。

そして中国政府は、アメリカがさらに関税を引き上げても、これ以上は「相手にしない」方針も示しました。

中国国民
「どっちが先に倒れるのか、勝負だね」
「中国も世界2位の経済力があるし、途上国とはいえそれなりに強いから。対抗しないとアメリカに好き放題される」

チキンレースの様相を呈する関税戦争は、どこへ向かうのでしょうか。