岐阜県教職員組合は県の教育委員会に対し、大阪・関西万博を修学旅行先とする公立中学校39校へ安全対策の指導をするよう要望しました。

岐阜県教職員組合によりますと、要望書では、万博会場で基準値を超えるメタンガスの放出が確認されていることや、休憩場所の不足などによる熱中症のリスク、緊急時の避難経路の確保が難しいことなど、安全面での懸念を指摘しています。

きょうは、岐阜県教職員組合の長谷川督翁執行委員長が岐阜県教育委員会を訪れ、各学校の生徒や保護者に安全対策を説明するとともに、参加を強制せず万博とは別の訪問先も選べるようにするなどの指導を求めました。

生徒の保護者などから万博訪問への懸念が寄せられたということで、岐阜県教育委員会は「貴重な意見と受けとめた。県教委が修学旅行の行き先を決めるなど方向づけはできないが、市町村教委と連携する中で要望を伝えていきたい」と話しています。