では津波避難タワー、実際、災害時に利用されているのでしょうか。

2015年に石巻市大宮町に設置された津波避難タワーは、214人を収容できます。

市によりますと2022年3月の福島県沖地震で、避難してきた人は8人ほどだったということです。

市では、視察や出前講座などの見学、防災訓練などでタワーを活用し、災害時の利用を促進することにしています。

石巻市危機対策課・内海明彦 防災専門官
「急な状況のなかで、自分の行く場所がどういうふうになっているか分からないととまどうことがあると思うので、ぜひ一回行ってもらって確認することが非常に大事」

津波避難タワーは、東松島市の1か所ほか、仙台市内に7か所、石巻市内に4か所設置されています。

また、民間企業の建物や公営住宅を「津波避難ビル」として一時的な避難場所としている自治体も多くなっています。