鹿児島県内でも備蓄米の販売が始まり、国は7月まで毎月、備蓄米を放出する方針を示しています。

MBCが県内に本社を置くスーパー5社に取材し、備蓄米の放出がコメの在庫不足の解消につながるか聞いたところ、5社のうち4社が「効果はない」と答えました。

あるスーパーの店長は「取り引きしている問屋に備蓄米の在庫がなく、今後、入荷する話も聞かない」。また、「備蓄米の落札量が多いJAとの取り引きがないため、そもそも備蓄米がまわってこない」と話すスーパーもありました。

コメの店頭価格についても高止まりが続いています。5社ともに、5キロあたり税込み4000円から5000円を超えています。去年の同じ時期と比べて概ね2倍の価格です。

政府が7月まで備蓄米を放出して、こうした価格の高騰が解消するのか聞いたところ、5社ともに「解消されない」との見方です。

では、いつ価格が例年並みに落ち着くのでしょうか?取材した5社ともに「9月から10月」とみています。

このうち、鹿児島市に本社があるスーパー「ハルタ」の春田晃秀社長は「去年秋の新米の在庫を抱える中間業者が、今年の新米が出回る秋を前に在庫を売るとみている。このため、10月が価格が落ち着く1つのターニングポイントになるのでは」と話していました。