最注目の「並木坂&上通エリア」

分譲マンションが建設されるのは、上通にある「肥後銀行」の横と、「丸小ホテル」の跡地、そして、銘菓 朝鮮飴で知られる「園田屋」があった場所です。

周辺の人は…。

やさいたべなさい。の店員「ここは八百屋さんなので、ファミリー層で主婦(主夫)の方が買い物にきてくれるとありがたい。高い建物が建つと空が見えなくなるので景観としてはちょっと…」

末永時計店 末永國行さん「商店街としてはプラスじゃないですかね。人が増えれば買い物をする人も増えるということでしょうから」

園田屋の跡地は、熊本初進出の不動産の大手「三菱地所レジデンス」が手がけます。

三菱地所レジデンス 重綱操佳 主任「ぜひこの場所で『パークハウス』を誕生させたい。住宅としては46戸。店舗が2戸入る計画です。広さは60㎡の2LDKと80㎡台~120㎡台の3LDK」

熊本県内最古の企業でもある園田屋はどうなるのでしょうか?

重綱主任「新生 園田屋さんとして、既存の建具や扉、使われていた看板は再利用させていただく」

そして、丸小ホテルの跡地を手がけるのが、大手ハウスメーカーのミサワホームを中心とした京阪不動産・JR九州の3社です。

熊本駅前の高層マンション以来13年ぶりの進出です。

ミサワホーム 佐藤徹 常務「熊本はポテンシャルが高い。半導体の勢いもございます。多くの産業が入ってくる。今回はホテルライクを意識している。ホテルに住むような演出はしていきたい」

中心市街地にマンションの建設が相次ぐ流れを、佐藤常務はこう分析します。

佐藤常務「地域マーケットは集約していく。コンパクトシティになる。暮らしに人が集まるので、新しいサービスが生まれていく。高齢者を支える、子どもを育てる環境の中では最適だと思っている」

相次ぐマンションの建設で変わりゆく熊本の街なか。景観デザインの専門家はコミュニティの重要性を強調します。

熊本大学 景観デザイン研究室 星野裕司 准教授「景気が良かった時は、全て商業で埋められたかもしれないが、それほどの活力が今は無い。良い面悪い面含めてマンションが選ばれる。新しい住民たちと既存のお店やコミュニティが交じる事がすごく大事だと思う」