運行トラブルが相次いだ熊本市交通局が今日31日、九州運輸局に再発防止策を盛り込んだ最終報告書を提出しました。

熊本市 井芹和哉 交通事業管理者「今までどちらかと言うと、属人的な取り組みになりがちだったものを、きちんと組織的な取り組みにした」

熊本市交通局が九州運輸局に提出したのは、今年7月に受けた「改善指示」に対する最終報告書です。

熊本市電(路面電車)は今年3月、熊本城・市役所前電停で車両同士が衝突し、乗員と乗客合わせて15人が重軽傷を負い、九州運輸局から今年7月に「改善指示」を受けていました。

最終報告書には、恒久的な再発防止策として、事務職員にも安全運行に関する教育を実施することや、速度確認の検定が確実に行われているかを確認する仕組みを導入することなどが盛り込まれました。

熊本市 井芹和哉 交通事業管理者「一番大事なのは作って終わりではなく、きちんと職員含めて周知していくか」

一方で、交通局によりますと、去年9月に出されたもう一つの「改善指示」に対する最終報告書は、レールの改修工事を終えた後の来年春ごろに提出する予定です。