熊本県立大津高校サッカー部の部員だった男性が、いじめ被害を訴えた問題で、第三者委員会が「いじめ」と認定する調査結果を報告しました。

<調査報告書を詳しく>
生徒4人に1人がサッカー部 全国大会常連校で起きた〝裸で土下座〟 『いじり』が遠因ないし原因 発生リスクの高い集団とは 調査報告書がまとまる 熊本

この問題は当時、サッカー部員の1年生だった男性が2022年1月、身に覚えのないことで、上級生から全裸で土下座をさせられたうえ、その様子をスマートフォンで撮影されたとして、被害を訴えたものです。

今日(10月31日)第三者委員会が校長に提出した報告書では、こうした上級生の行為を「いじめ」と認定し、「容姿に由来するあだ名をつける」などの「いじり」行為がサッカー部内で行われていたことも「いじめの遠因や原因になった可能性がある」と指摘しました。

学校や被害男性に調査結果の説明をした後、記者会見を開いた弁護士の原村憲司委員長は、学校の体制や対応が不十分だったとしたうえで、全校生徒の約3分の1をサッカー部員が占めていることを踏まえて、改善を求めました。

いじめ調査委員会 原村憲司 委員長(弁護士)「大津高校の男子サッカー部、そして高校自体が、いじめが起きやすい、いじめのリスクが高い集団である」