噴火警戒レベル3の「入山規制」が続く霧島連山の新燃岳では、ここ数日、火山性地震が非常に多い状態が続いていて、10日は午前10時までに22回観測されています。
新燃岳では先月下旬から火山性地震が増え、山体膨張を示す地殻変動も観測されたことから、気象台は先月30日、7年ぶりに噴火警戒レベルを3の「入山規制」に引き上げました。
気象台によりますと、火山性地震は今月4日から再び増えていて、4日が61回、5日が119回、6日が256回、7日が187回、8日が200回、9日が99回、10日は午前10時までに22回観測されていて、ここ数日、非常に多い状態が続いています。
地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動は、今月に入って以降観測されていません。
8日の現地調査では、新たなマグマが上がってきたかを示す火山ガスは検出されず、前回の調査にくらべ火山活動に「特段の変化は認められなかった」ということです。
気象台は、引き続き、火口からおおむね3キロで大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています。
新燃岳周辺では火口から3キロ圏内にある県道104号・霧島公園小林線で通行止めが続いています。