どうしていまだに14年経っても“保養”が必要なのか

瀬戸内市にあるユースセンターうしまどで行われた今回の保養。この日は、クラフトワークショップが行われました。

「左手を動かして、右手は動かさない」

普段とは違った環境に身を置き様々な人と関れる。子どもたちにとって楽しくもあり、また、よい刺激になっているようです。

(参加者)
「ここでは知らない人もいっぱいいて、いろんな体験ができる。人と関わるのが好きになった」
「あっ、かわいい」
「いつもはゴムとかだけど、こういう竹とか自分で作ったやつを、つけれるのは嬉しい」
「素敵じゃん、素敵」

これまでに、あわせて約150組の家族が参加してきたプロジェクトです。思いを通わせ、分かり合える人たちがいる。参加者にとって、岡山は特別な場所になってきています。

(堀内美保さん)
「みんなこどものことを思っていて、(その)思いがあるから遠くまで子どもを大変だけど連れてくるっていう、お母さんたちに会うことで、自分もいつも支えられ、子どもにとっても、岡山って居場所になっているから、みんなに会いに連れてきてあげて、美味しいものを食べてみんなで笑って頑張る力を補充していくっていうか」

10回目を機に区切りをつけようと考えていた蝦名さん。「築いてきたつながりを無くしたくない」その思いが、活動の背中を押し続けています。

(蝦名宇摩さん)
「なぜ保養が必要なのかとか、どうしていまだに14年経ってもその活動しているのかっていうことを知ってもらって、私たちがここにいるんだよっていうことと、大変だったらいつでも来てねっていう気持ちで迎えているので、ここだけで終わりにしたくない、次につなげていけるようなそういう場所になっていったらいいな」

東日本大震災から14年が経ちました。交流を通じて結ばれた絆が、今も多くの家族を癒し続けています。