■帰国後また一難 親台湾派との対峙

9月30日、田中元総理は周首相らに見送られて帰国の途に就きました。正常化を成し遂げたものの日本国内には台湾との断交を決めた田中元総理に対して自民党内の親台湾派からの突き上げが待っていました。

膳場キャスター:
帰国直後、お父様はすぐに皇居にご報告をされた後、自民党本部に入って両院議員総会に参加し説明をされる。でもそこは大変だったと伺っております。

田中真紀子さん:
台湾派の人たちが「ここまで台湾を切るところまでは認めてないと。だから腹を切れ、政治家を辞めろ、新潟へ帰れ」この3つは言われたって本人が帰ってきて茶の間でいいましたよ。私たちは本当に5日間ですかね、いなかったわけですから、もうごちそうを作って、地元の方たちもみんな来て、待ってたんですけど。

■50年の節目も首脳会談実現せず いまの日中関係どうみる?

日中国交正常化50周年の節目で日中の両首脳はメッセージを交わしただけで首脳会談は実現しませんでした。いまの日中関係を象徴しているとも言えますが、真紀子さんはいまの日中関係をどうみているのか。また田中元総理がいまいればどう思うのでしょうか。

田中真紀子さん:
財界もね、文化人も、ジャーナリストもお付き合いしていけばね、政治が少しこう、なんていうのかしら。政治がちょっと鈍重であってもね、動くんじゃないですか。やっぱりお友達を作ること、世界中に知り合いを作ること、そういう人の上に爆弾を落とすと、そんな思わないでしょうからね。だからやっぱりいろんな人が、一つは人間愛があったと思います。(田中元総理は)すごく人が好きだったし、とっても命を大事にしたと思います。だから、そういう中で、えらく愛情が溢れていた人だと思う。だから激しいんですよ。疲れますね。