■考案した缶詰を全国でPR! 商品化へ向け挑戦

このブリの缶詰を全国の人に知ってもらおうと、2人は東京で開かれた高校生の全国大会、ローカルフィッシュ缶グランプリにエントリーしました。高校生が、これまで活用されていなかった魚を使ってオリジナルの缶詰を開発し、その味や発表での面白さなどを競います。55の出場校から予選を勝ち抜き全国の舞台に立ちました。
「愛媛の特産でもある河内晩柑というミカンのピールを使用しました」
増田さん(プレゼン)
「“中落ち”のように今まで価値がなかったものに価値を見出すことで、地元の水産業に携わる人々に大きなプラスの影響を与えられました」

(審査員)
「中落ちでかなり大きめのごろっとした骨、鋭い骨がありましたけど、これは例えば歯の弱いお年寄りとか小さなお子さんは食べにくいと思うんですが、そういうことはどう思いますか」
(重松さん)
「調理時間を今回とは違う時間に変えていけば、より骨は軟らかくすることができますので、そこはまだ改善していけばいいと思います」
発表後。
(増田さん)
「自分たちが伝えたいことは全力で言い切りました」
(重松さん)
「質疑応答も思ったより上手くいけたかなと思います」
手ごたえを感じていた2人。
審査結果の発表です。果たして…
(審査員)
「栄えある最優秀賞は…鳥取県立境港総合技術高校B.H.Cチームです」
(増田さん)
「悔しい。かなりハイレベルな戦いだったのでしょうがない結果にはなったと思っているところはあるんですけど、骨が硬かったりしたのかなというところもあったので改善点が見つかったという過程として捉えている」
(重松さん)
「そんなにダメなところがあったのかなという気持ちはあるんですけど、審査員からもらった『骨が硬い気がする』というのは客観的に見てそうなのかなと。まずはそこを改善して商品化に向けて私は実現しようと思います」
