先月、春のセンバツ甲子園に出場した沖縄尚学とエナジックスポーツをのぞく60校52チームが出場した県春季大会。頂点をかけた決勝戦は、去年夏の王者・興南と、21年ぶりに春優勝を目指す宜野座の対戦となりました。
3回、デッドボールのランナーを2塁に進めた宜野座は、9番バッターの2年生、知念将輝が興南の先発、後藤を捉え、1点を先制します。
守っては、3回途中からリリーフでマウンドに上がった、新垣元基。
▼宜野座高校 新垣元基「ピンチの中でのピッチングだったけど、このピンチを自分が抑えて全員三振を取る気持ちで抑えようと思いました」
時折、ランナーを背負うピッチングになりますが140km台中盤のストレートとキレのある変化球を武器に、興南打線にあと1本を許しません。
1対0の引き締まった試合は、8回。新垣の好投に応えたい宜野座打線は、2アウト2塁のチャンスで、2番の仲栄真優哉。打球は、レフトの頭上を越え貴重な追加点。リードを広げます。
最終9回、「最後は球速を意識した」とギアを入れた新垣は、自己最速の145kmをマーク。反撃を許さず、チームを21年ぶりの春優勝に導きました。
▼宜野座高校 東成 主将「苦しい時期もあったけど、それを乗り越えて勝てた、
優勝できたというのは、あの瞬間はホッとしました。エナジックさんだったり、沖縄尚学さんだったり、全国でも名を挙げているチームなんですけど、絶対に互角で戦える力があると思うのでまた夏までに自分たちチームを仕上げていきたいなと思います」
大会を制した宜野座は、沖縄尚学・エナジックスポーツとともに長崎県で行われる九州大会に出場します。