満開の桜が咲きほこる中、石川県内各地の小学校では、ピカピカの新1年生が7日入学式を迎えました。能登半島地震で大きな被害を受けた七尾市の小学校では、新たに建てられた仮設校舎で新年度のスタートを迎えています。

新1年生「おはようございます」

七尾市の田鶴浜小学校は新しく建てられた仮設の校舎です。校舎を改築するため、今年度からは仮設校舎で児童たちは学校生活を送ります。田鶴浜小学校は地震の影響で校舎の基礎部分が損傷し半壊と判定されました。

下駄箱の下にはおよそ20センチの隙間が空いていて、校舎や敷地内には地震の爪痕が残されたままです。

仮設校舎は3月末に完成しました。

児童「新しい学校だから他の違う学校みたいな感じでちょっと緊張」「前の校舎より楽しいです」

こうした中、1年生たちは入学式を前に期待に胸を膨らませていました。

この春、田鶴浜小学校に入学した1年生は15人で、1人1人名前を呼ばれると、元気いっぱいに返事をします。

式では清水昭浩校長が、学校生活を送る時に大切にしてほしいことなどを新1年生に呼びかけました。

田鶴浜小学校・清水昭浩校長「先生やお友達の話を耳だけでなく目で、そしてお話をする人の方を向いて聞いてほしいと思います」

保護者「楽しく元気に幸せな学校生活を送ってもらいたいなと思います」「人数は少ないですけど、友達をたくさん作ってほしいと思います」

田鶴浜小学校の仮設校舎での授業は2027年3月まで行われ、旧校舎は11月末までに解体されます。