ピーク時の100分の1となりました。青森県内の沿岸や河川でとれた「サケ」の数が昨年度、過去最低になったことがわかりました。

県によりますと、昨年度のサケの漁獲量は、県内の沿岸と河川を合わせ約3万7600尾で、人工ふ化放流事業が始まった1978年以降で過去最低となりました。

県内のサケの漁獲量は、ピーク時の1990年度に約347万6000尾を記録しましたが、過去10年間の漁獲量では、2018年度の約148万尾が最も多く、その後は、大幅な減少となっていて、昨年度の漁獲量はピーク時の約100分の1までに落ち込みました。

県は、不漁となっている要因として、南から暖流の黒潮が北上するなど、海洋環境が変化したことで、冷たい水を好む「サケ」が川へ遡上しにくくなったことなどが考えられるとしています。

県では、県内の漁協が県外の業者から卵を購入する際に、自治体間の調整をするなど漁獲量回復に向けた支援を続けたい考えです。