コメの価格高騰を受けて放出された政府の備蓄米。
東京都内では3月から販売が始まっていますが、長野県内での販売はいつになるのでしょうか?
そうした中、備蓄米を保管している倉庫が公開されました。


宮入キャスター:
「倉庫にうず高く積み上げられています。県内で保管されている備蓄米です」

保管されているのは、県内産を含むコシヒカリや風さやかなどの備蓄米。

このうち2023~2024年産の一部が県内で販売されます。

倉庫の場所が特定されないことなどを条件に、JA全農長野が備蓄米の品質管理の様子を3日、公開しました。


倉庫内は湿度が60~65%、コメの温度は15度以上にならないように管理されています。

また、出入口にはネズミ除けの板もありました。

JA全農長野は、消費者に安心して備蓄米を購入してほしいと話していました。

政府が2回にわけて放出した21万トンの備蓄米。

1回目の入札では13万トン余りをJA全農が落札し、県内への配分は8000トン近くになると、明らかにしています。

コメの小売価格は、依然として高値が続いています。


全国のおよそ1000店のスーパーのデータをもとにした農林水産省のまとめによりますと、直近の価格は5キロ当たり4197円と1年前の同じ時期の2倍以上です。

放出された備蓄米は1日までにすべて落札され、販売がようやく3月末から都内で始まったばかりです。

県内での流通についてJA全農長野の長谷川孝治本部長は3月の会見で、県内の店頭に備蓄米が並ぶのは4月10日前後になると明らかにしています。

倉庫から精米工場への出荷は、今週から始まり来週に本格化する予定です。