鹿児島県奄美市で先週末、釣りをしていた高校生が、通常のおよそ3倍のサイズがある、ある巨大な生き物を釣り上げました。

海面付近でくねくねと動く生き物。釣りが大好きという奄美高校3年の大山晃綾さんと加納響さんが今月15日夜、大物のロウニンアジを狙って名瀬港で夜釣りをしていたところ、何かがかかりました。

(奄美高校3年 大山晃綾さん)「最初かかったときは自分が狙っていたロウニンアジが来たと思ってけっこう喜んでいたんですけど」

ものすごい手応えに悪戦苦闘する大山さん。近くの別の場所で釣りをしていた加納さんを携帯電話で呼び出し、タモですくってもらおうとしましたが、あまりに大きくタモに入りません。そして、ヒットからおよそ15分後、糸を手で持ってようやく引き上げました。

その正体はニョロニョロと体が長く、大きな口が特徴の大型の肉食魚・ウツボでした。測ってみると体長は3メートルで、一般的なウツボのおよそ3倍。重さは10キロ以上ありました。

(奄美高校3年 大山晃綾さん)「3メートルは見たことがなかったので、気持ち悪いが勝ちました」

魚の種類別に重量を記録している、NPO法人ジャパンゲームフィッシング協会の記録では、ウツボの世界記録は5.38キロ。今回のウツボはこれを上回る巨大ウツボでしたが、写真の記録もれがあり、申請はできないそうです。

幻の世界記録となってしまった今回の巨大ウツボ。2人の家族で分け合い唐揚げにして食べたそうです。

(奄美高校3年 加納響さん)「鶏肉の唐揚げよりだいぶぷりぷりしてて、サイズのわりに臭みもなくてすごくおいしかった」

(奄美高校3年 大山晃綾さん)「売ってる唐揚げより臭い印象があったが、その印象をなくしてくれるおいしさがあった」

記録より記憶に残る巨大ウツボを釣った2人は、これからも大物を狙いたいと意気込んでいます。

(奄美高校3年 大山晃綾さん)「高校生のうちにGT(ロウニンアジ)を釣りたいと思います」

(奄美高校3年 加納響さん)
「友達に負けないくらい大きな魚が釣れるように毎日がんばりたい」