戦時中、山口県宇部市の長生炭鉱で起きた水没事故で、亡くなった犠牲者の遺骨発掘に向けた取り組みが進んでいます。

1日、日韓ダイバー共同の潜水調査が始まりました。



かつて海底にあった長生炭鉱は、太平洋戦争のさなか、坑道の天井が落ち水没しました。

多くの朝鮮半島出身者を含む183人が犠牲になり、遺骨は今も海底に残されたままです。

市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は、これまで水中探検家の伊左治佳孝さんの協力のもと、坑道内から遺骨を見つけるための調査を行っていました。



この日は、伊左治さんと韓国のダイバー2人が共同で坑口から坑道に潜りました。



木材で塞がれている265メートル付近で右側に空間が見つかり、その先に進める可能性が見出されました。

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子 共同代表
「前々回よりは前回、前回よりはきょう、きょうよりはあした、希望が見える報告だったんじゃないかなと」

2日も3人による調査が行われる予定です。