日中の乗客は、ほとんどが高齢者…

枕木はレールを支えるために欠かせませんが、場所によっては劣化が目立ちます。

レールは常に異常がないか確認しているので、安全面は確保されているものの、枕木の状態によっては乗り心地に大きく影響します。

中小の他の鉄道会社と比べても、延長距離が93.2キロと長い分だけ、設備の更新には費用も人手もかかるのです。

富山地方鉄道鉄軌道部 住田直磯 営業課長代理
「乗り心地をよくするために、国ですとか沿線の自治体の皆さまにお金を出していただいて、少しずつ整備をしているところなんですけど、なかなか追いつききらないのが現状かと」「乗っていただければ一番感じてらっしゃると思うんですけど…」
記者「ちょっと立ってられない」

この日は平日の日中の時間帯でしたが、授業が早く終わったのか利用者の多くは高校生です。

電車が雄山高校の最寄り駅の五百石の駅に到着すると、さらに大勢の生徒が乗ってきました。

富山地方鉄道鉄軌道部 住田直磯 営業課長代理
「学生さんはすごく利用していただいているので、大切な路線かなと私としては思います」

ラッシュの時間帯は立って乗車する人がいるほど混雑する立山線。

一方で日中は、利用者が比較的少なく、車を持っていない高齢者の利用が中心だといいます。

電車が不二越・上滝線と接続している岩峅寺駅に到着すると、一気に利用客が降りていきました。

富山地方鉄道鉄軌道部 住田直磯 営業課長代理
「やはりこれだけ人数が少ないと、なかなか、鉄道としては厳しいなというところがありますね。ほとんど降りていかれてしまったので」