『体が開かずに泳いだ』佐藤輝明選手が打席で見せた高等技術

―――今成亮太さんは、12球団第一号となった佐藤輝明選手のホームランについて、フォームを実演しながら解説しました。
今成亮太さん「バッターでよくないと言われるのが(体が)開いてしまう。めくれると言うんですけど、打つときに体が開いてしまうと、バットが(ボールに)届かなくなってしまうんです。ただ佐藤輝明選手は、体は開かずに“まっすぐに泳いだ”んです。そうすることで変化球を拾える幅が広がり、そのままパワーで持っていった。これはすごい高等技術なんですよ」
―――いっぽう、能見さんが注目したのは、第2戦目の4回に広島・ファビアン選手のセカンドゴロをとった中野拓夢選手のプレーでした。
能見さん「結果的に1点入ってるんですが。ファビアン選手はバットの先っぽで打ってるんですよ。先っぽで打つことによってボールの回転は横回転になります。横回転でボールがワンバウンドしたときは横にどっちかに動くんですね。でも中野選手のグラブに入るんですよ。これは普通入らないです。しかもハーフバウンドで。これはとれなくて普通なんですよ」
今成さん「野手目線で言うと、回転と逆の方に跳ね上がるんですよ。でも中野選手は瞬時の判断でとりに行きながら合わせてますね。これはすごい技術です」
能見さん「とったことも、1塁ランナーをセカンドでアウトしてるのもそうですが、このプレーがなかったら、この試合は多分勝っていないと思います。この練習ってできないんですよ。経験とバウンドの合わせ方」
勝ち越しに成功した阪神タイガース。4月1日からはホーム開幕戦で、昨シーズン日本一の横浜DeNAベイスターズとの3連戦です。阪神の開幕ダッシュに注目です。














