30年以内に80%程度の確率で発生するとされている、南海トラフ巨大地震。政府は13年ぶりにその被害想定などを見直し、きょう(31日)公表しました。

岡山・香川で死者は最大でおよそ5700人に上るとされています。

新たな被害想定で、香川県では、最大震度が観音寺市、東かがわ市、三豊市で最大震度7、県庁所在地の高松市で6強など前回の想定から変更はありませんでした。

津波の高さは、三豊市の5mが最大で、地形や地盤のデータを更新したことで津波による浸水範囲が3710ヘクタールと広がり、それに伴って死者の想定が最大約4400人と増えています。

(池田豊人香川県知事)
「津波の浸水面積が広がるということになりますので、広がる対象エリアを明確にして住民の認識の見直しにまでつながるように取り組んでいきたい」

岡山県でも被害想定の最大震度に変更はなく、岡山市、倉敷市、備前市、浅口市で最大震度6強などとなっています。

想定される津波の高さは、県内では倉敷市、笠岡市の4mが最大で、岡山市中区・東区・南区は3mです。

昨年1月に発生した能登半島地震で火災による被害が大きかったことを受け、算定方法が変わった影響などから、死者は最大で1300人と増えています。

ライフラインへの影響も大きく、岡山・香川ともに発災直後は、最大で約9割の建物で停電、インターネット回線も約9割が使えなくなるということです。