【始球式後インタビュー全文】

イチロー:壁があるね。壁がある。

Q.それは具体的に数字いくつ?

イチロー:84(マイル)でしょ?前回も。

Q.85(マイル)にいきたかった?

イチロー:まあ少しでも。

Q.でも球筋は満足する感じじゃなかった?

イチロー:今の状態ではこれマックスですよ。

Q.結構マウンドあがってすぐ、前もそうだったけど、ああいうときはサッと投げたい感じなんですか?

イチロー:そこ難しいところ。バランスを見ないと。そりゃやっぱ気持ちいいし、それに浸っているとそれは違うタイミングがくるので、それは少しはやいくらいのほうが、それは僕の考え方、っていうか僕ですそれ。

Q.どうですか、開幕投手の第1球目を投げた気分は?

イチロー:気持ちよかったよ(笑)景色がやっぱいいもんね。今日は満員ではないけど、すごくいい景色でした。

Q.こういう場でなんとなくファンにひょっとしたら最後かもしれない。

イチロー:最後かもしれないね、ユニフォーム姿。

Q.お礼なのか、報告なのか、どんな気持ちが一番自分の中で強かったですか?

イチロー:最後かもしれないと思っているのは、ここに来ている人たちはそんなことは考えずに、見てくれてると思うので、相変わらず僕らしいなと思ってくれれば、それでいいわけで、特別な思いをもってとかっていうのでは今日はなかったです。

Q.アリゾナから一緒にシアトルへ戻るとき、イチローさんが奥さんを始球式へ誘ったと伺いましたが。

イチロー:このチャンスは1回だけなので、そりゃ声をかけないと(笑)この一瞬のことだけど、一生ないことなので、それは“NO”であっても僕から声をかけたかったです。

Q.そこには最後かもしれないという思いはあったんですか?

イチロー:ありました。

Q.実際見てもらってどんな気分ですか?

イチロー:そりゃカメラの前ではやんないよね(笑)でも、きてくれてよかったです。この後乾杯します。