能登半島地震で護岸に大きな被害を受けた石川県七尾市の和倉温泉では、27日から県が工事を請け負う長さおよそ1.2キロの護岸の本格的な復旧工事が始まりました。

能登の観光の拠点として全国的にも知られる七尾市の和倉温泉。地震で長さおよそ3.5キロの護岸が大きな被害を受け、海に面して建ち並ぶ多くの旅館やホテルが営業を再開できていません。

27日は県が工事を請け負う長さ1.2キロの区間で、これまで海だった場所に仮の道路を建設する工事が始まりました。

仮設の道路は、崩れた護岸の撤去や復旧工事のため、重機が通れるように一時的に設けられ、工事後には撤去されます。道路には能登の天然石が使われ、復旧工事中も温泉街の景観を守りながら魚が生息しやすい環境も維持します。

和倉温泉の護岸復旧工事のうち、県が請け負う区間は2年後の完了を目指します。