本番で自己ベストを更新 「おばあちゃんの存在のおかげで今の自分がある」

2024年は地震で大会への出場を見送ったため初出場となった橋本さんは、男子89キロ級に出場します。

母・橋本まりかさん「おばあちゃんが亡くなってから本当に頑張ろうという気持ちが切り替わったんじゃないかな」

ウエイトリフティングではバーベルを一気に頭上へ引き上げる「スナッチ」とバーベルを胸まで引き上げた後、頭上に差し上げる「クリーン&ジャーク」の2種目で成功した重量を競います。

スナッチでは115キロまで難なく成功。そして最終試技で自己ベストを大幅に更新する120キロに挑み、見事成功します。

スナッチで120キロに成功

また、「クリーン&ジャーク」では140キロを記録しトータル260キロ。

全国2位となりました。

浅田久美監督「きょうは100点。来年頑張ると行って泣く泣く去年はあきらめた。そういう経緯があるので、今年どこかでおばあちゃんがみているぞと言いながらきょうは頑張らないといけないぞ、と」

橋本侑大さん「1年間、いろいろな方々に支援してもらって本当にきょうがあるので、結果で恩を返すという意味でよかった。おばあちゃんの存在のおかげで今の自分があるので、これからも見守ってほしい」

母のまりかさんによると、侑大さんは仮設住宅に入ってからゲームをするようになったということです。

亡くなった祖母のみち子さんがやっていたゲームのセーブデータを復元させて、ゲームをしながらおばあちゃんへの思いを馳せていたそうです。

おばあちゃんへの思いをしっかり胸にとどめて、大会本番で存分に力を発揮しました。