道路やため池の復旧も進む

県道6号粟蔵地区バイパス付近(2024/9)提供:町野町の有志の方
県道6号粟蔵地区バイパス付近(2025/3)提供:町野町の有志の方

同じく昨年9月の奥能登豪雨の土石流で、道路が埋まってしまい、緊急啓開が行われていた町野町の桶戸バス停付近の道路も、土砂と流木の撤去に続き、アスファルトが新たに舗装され、危険な状態だった道路が安全に通行できるようになりました。

桶戸バス停付近の様子(2024/9) 提供:町野町の有志の方
桶戸バス停付近の様子(2025/3) 提供:町野町の有志の方

3/26には、能登半島地震と奥能登豪雨の影響を受けて陥没被害が出ていた、町野町広江地区の農道も補修が行われて安全に通れるようになりました。

町野町広江地区の農道(2025/3/26)提供:町野町の有志の方

こうした小さな道路にも補修が入ってくださることが、地元の方々にとっては大きな希望になります。どんなニーズにも、細やかに対応してくださることを、本当に有り難く思っております。

能登半島地震で堤体が崩壊し、応急対応中の東地区のため池(寺谷内-1)は、本格復旧のための、測量・調査・設計が入りました。

地質調査に必要な機材を運搬するためのモノレールが敷設され、目に見えて復旧作業の進捗を感じられることから、地元の方々の不安も随分と和らいだことと思います。

東地区ため池付近のモノレール敷設(2025/2/24)提供:町野町の有志の方

2025年1月31日に改定された、公費解体加速化プランの記者発表資料によると、昨年12月末時点での輪島市の公費解体の解体率は、34.1%。解体完了は原則として今年10月という完了目標が掲げられるなか、今日も町野町では公費解体が進められています。

60軒中55軒が倒壊した町野町粟蔵地区は、能登半島地震と奥能登豪雨の二重被害を受けたこともあり、町野町の中でも特に解体が進んでいます。

解体中の建物 提供:町野町の有志の方

また、能登半島地震、奥能登豪雨で二度の崩落を起こした北円山地区の法面も、再度の孤立を起こさないようにと、本格復旧のための準備が着実に進められています。

雨の日も雪の日も、朝早くから日が暮れるまで、本当にたくさんのみなさまがご尽力くださっています。

少しずつ変わっていく風景のなかで、なにかを始めようという気持ちが芽生えるようになってきたというお声を聞くようになれたのは、支え続けてくださっているたくさんのみなさまのおかげだと日々感じております。