青森県・下北地区の県立高校の統合校が、2027年春に開校するのにあわせて計画された工事が入札中止となりました。県教育委員会からむつ市には、具体的な今後の対応方針が示されず、市側からは厳しい意見が相次ぎました。

県教育委員会 早野英明 次長
「下北地区統合校の管理・教室棟の改築工事の入札中止に関しまして、皆様に大変ご心配をおかけしていることに対し、お詫びを申し上げます」

県教育委員会の早野英明次長は25日、むつ市で山本知也市長たちを訪れ、下北地区統合校の入札中止を報告しました。

下北地区では2027年、「大湊高校」と「むつ工業高校」の2校が統合するのにあたり、現在の「むつ工業高校」の敷地に新たな校舎を整備する計画です。

その統合校の改築工事について県は2月、一般競争入札の公告をしましたが、参加する事業者がいなかったため、入札が中止となっています。

25日の報告で県教委側は、今後の対応について可能な限り早く示したいとしましたが、具体的な内容がなく、市側からは厳しい意見が相次ぎました。

むつ市 山本知也 市長
「子どもたちの未来のためにこうしていきますという報告があるのかと思って、今日受けたが、本当に中止だけの報告であったので、ちょっと衝撃を受けています」

むつ市は、県教委に対し新年度の始業式が行われる4月7日までに今後の入札の見通しなどについて報告するよう求めています。