西勇輝投手、大竹耕太郎投手、伊藤将司投手、高橋遥人投手も控える阪神の先発投手陣

 掛布さんの開幕先発ローテーション予想は以下の通りです。

■3月28日(金)村上頌樹投手
■3月29日(土)富田蓮投手
■3月30日(日)門別啓人投手

■4月1日(火)才木浩人投手
■4月2日(水)ジェレミー・ビーズリー投手
■4月3日(木)ジョン・デュプランティエ投手

―――このローテーションのポイントは?

「この先発6人を見ますと、実績があるのは、ビーズリー投手、才木投手、村上投手。他の3人はそんなに実績はありません。ただ、春先は若い選手、新しい力を試す時期なんですよ。勝負どころの9月になってこの3人(富田投手、門別投手、デュプランティエ投手)のメンバーを試すなんてことはできません。4月の早い段階でこの3投手がどういうピッチングをするかということで、後半の勝負どころになったときに使えると判断できると、先発投手の層が相当厚くなるわけですよ。この3投手が駄目でも、今2軍にいる西勇輝投手、大竹耕太郎投手、伊藤将司投手、そしてけがから復帰する高橋遥人投手の4人が控えているわけですから、この3投手も失敗を恐れずに思いっきり挑戦できます。そのあたりを藤川監督は考えてこの先発6枚でいくんだと思います」

「ポイントはですね、序盤は負けてもいいと言っても勝率5割ぐらいの数字を持っておかなければいけないので、連敗は許されないです。そう考えると、村上投手と才木投手の2人は実績がありますので、この2人のどちらかで連敗止めるぐらいのピッチングをして、この2人で25勝、これが優勝する条件の1つです」

「12か13は貯金ができますよね。才木投手に関しては、先日のドジャース戦ですごいピッチングを見せましたけど、そのときのストレートの回転数が2700という数字が出たと聞いています。2700の回転を持っているピッチャーは現役ではほとんどいないんです。我々の時代の江川卓投手がそれぐらいのスピン量を持っていた」

―――スピン量が多いというのは?

「ボールがバットの上を行きます。バットとボールが当たらないストレートを投げられる才木投手は、かなりメジャーを意識しています。今年の才木投手も期待したいですし、村上投手も3月21日のオリックス戦で投げたときに、村上投手らしい低めにコントロールされたストレートを投げていましたので、この2人が中心になって、ローテーションが回っていけば、おそらく大崩れすることはないと思います」

―――門別投手には左のエースになってもらいたいと?

「メジャーのカブス戦で素晴らしいピッチングをしましたので、彼は将来的には左のエースになってもらいたい」