■ハラスメントアンケートに “何も書けない” 自衛隊の組織的問題は
小川キャスター:
五ノ井さんは自衛隊という組織とも戦っていました。今年の7月に五ノ井さんらが行った自衛隊内のハラスメントアンケートで146件の回答がありました。
ある陸上自衛隊の男性隊員からはこのような言葉がありました。

▼20代男性 陸上自衛隊
「(自衛隊内で)パワハラに関するアンケートがありましたが自衛隊はそういうところだからと自分の感情を押し殺し何も書けませんでした」

自衛隊という組織について今どんな思いですか。
五ノ井さん:
声を上げた人を、実際守られているかどうかって言ったら私は守られてはなかったので。
しっかり声を上げた人に対して組織がというか、1人1人が寄り添ってあげて退職させずに解決に導いてほしいと思っています。今が変わるときだと思います。
小川キャスター:
五ノ井さんがお顔を出されて実名で告発されたことはとても勇敢なことで、多くの方が力をもらったと思います。一方で1人で戦わざるを得ないこの状況は異常だとも思う。ここまでの歩みを振り返って今どのように捉えていらっしゃいますか。

五ノ井さん:
本当に孤独との戦いでした。でも自分を信じるしかなかったので、自分を信じて今まで戦ってきたので。それに加えて、世間の皆様とか議員の皆様とか応援してくださる方とか、ご協力してくれるくださる方がたくさんいて今に至っているので、本当に感謝の気持ちです。
小川キャスター:
今後についていろんな人を笑顔にしていきたいとおっしゃっていました。どんなふうに生きていきたいですか。
五ノ井さん:
私はもう人を笑わせるのが好きなので、私の生きる姿を同じく苦しんでる人が私を見て生きる希望だったり、勇気を少しでも感じてもらって、これだけ被害にあったけど、これだけ明るく生きれるんだっていうところを見せていきたいですね。
小川キャスター:
自分らしく自分のためにですね。ありがとうございました。